まかせて!文具仮面 : 文具漫画と文房具ブログ

文房具本Vol.13、Vol.14 COMIC ZINさんで通販受付中!

LINEスタンプいつもぶんぐ
文房具LINEスタンプいつもぶんぐ」第1弾、第2弾販売中!
500_100bungukamen.jpg

2014年09月12日

きだてたくさんの「愛しき駄文具」買った!

買った! 読んだ!

愛しき駄文具
愛しき駄文具

発売日に発注して翌日とどく。ネット書店ありがとう。
いえ普通の街の書店も駅前の大型書店もありがとう。

届いたら想像していたより小さめの本だった。
勝手にB6サイズ以上を想像していたけど新書版だった。

中身はまさに、愛しい駄文具たちの図鑑そのもの。
きだてさんがこれまでのイベントや雑誌などで紹介し続けてきた
コレクションの中からよりすぐりの愛しい文具たちがてんこもり。
写真が大きめなのも、実際のスケールを感じながら見られていいですね。

いままでちゃんと言ってこなかったけど、きだてさんの文章が好きなんです。
私は色物文具専門サイトイロブンの結構昔からの読者で、まだお会いするよりずっと前から読んでいたんですが、
ちょうどそのころ私が文具店で働いていたこともあり、
信頼文具舗さんとイロブンさんの文章を読んで文房具を研究し、
「この人たちの文章を読んでいると、いままで知らなかった、まだ手にとってもいない文房具がとってもステキでほしいもののように思えてくる。すごい。こんな紹介を私もできたらいいな!」
とずっとあこがれていたのです(*^-^*)
ほんとに、「なにそれ!」と思いつつも商品の魅力が伝わってくるのを感じるんですよ。


個人的には、こういう写真と文字で楽しめるような本は、寝る前の読書に最適なので
枕元に置いて眠れない夜に再読しようと思います。
どこから開いても楽しめそうだし、途中で眠ってもいい文具の夢見られそうだもん。

--------------------------------------------------

コレクターのお二人との対談記事も面白い。
消しゴム収集家のケシマニさんがおっしゃる、「消せる素材じゃないと興味が持てない、コレクションなのに使いたい(消したい)衝動がある」って話は、すごくわかります。えーと、つまり「収集したくなる消しゴムは消しゴムとして機能するもの」ということだと思うんですが、同じような気持ちになったことがあります。

私も変な電卓を集めているわけですが、これはちょっと違うんです。

★使える電卓だけど見た目や機能が変 → 便利なのか不便なのかわかんない、なんでこれを作ったのか、
 そういう疑問が所有欲をそそる

★壊れちゃってもう動かない、変な電卓 → 動いてた、作られたことに価値があるので問題ない
 (いや、動いていれば一番いいんですけどね)

★もともと動かない、電卓の形や柄がついただけのアイテム → だれがこれを喜ぶと思ったのかと
 考えると私が喜んでしまう


って感じで、結構「動かない電卓」ってのにも興味はあるわけですよ。

しかし、機能がもともと無いものだととたんに魅力がなくなってしまうものがある。
マグネット、消しゴムもおなじだと思う。これらはもともとの自由度が高いのだ。
たとえば、モノ消しゴムと同じ形の、固いプラスチックのフィギュアを作ったとしよう。
これはモノというブランドや形状のパロディということで、コレクションアイテムになりうる。
じゃあ……たとえば四角くて大きさがちょうどいいからと言ってマージャンパイを集めたくなるだろうか。
さらに関係ない、さわり心地がいいけど消せないゴム製の富士山の置物が欲しくなるだろうか。
私だったらならない!(欲しくはなるかもしれないけどコレクションの仲間じゃない)

15年前にテレカ・プリペイドカードを集めていたんですよ。今も当時のコレクションは持ったままだし、
たまには増やしてる。
このジャンルの人なら、機能が重要なのはびしっとわかってくれると思う。
500円の価値がある金券だからではない。
テレカ、プリペイドカードとして使うことを目的として作られたカードだから集めているのだ。
コレクターの中には使用済みでもかまわず集めている人もいる。
でも、そのコレクターが「もう金券として価値のない、グラビアアイドルの写真が印刷された使用済みプリペイドカード」に1000円払ったとして、「最初からプリペイド機能のない、プラスチックにグラビアアイドルの写真が印刷されたカード」を購入することはないのであるよ。
(まったく無いわけじゃないけど、やはりテレカコレクションではない)

いまや、テレホンカードが使えるシーンもなくなってきたし、私が持ってる未使用のオレンジカード(そろそろ使えなくなってきた)やイオカード、Jスルーカードなんかは金券としての価値も無いけど、金券の機能を持たされた! 役割のあるカード! それがあってこそ、表面に印刷された柄が重要になってくるのです!

話が長くなりましたが、つまり消しゴムもマグネットも、それらの機能が最初から与えられてない場合にコレクション対象にならないのは、機能を持った、働くアイテムとしてのバリエーションを楽しんでるからじゃないでしょうか。
働くアイテムは働かせてあげたい。電卓だって無駄な計算をさせたりするし、きっとマグネットも金属の板に貼ったり、くっついてる感を感じながらはがしたりするのが楽しいはず。
消しゴムは消したらミントがグッドぐらいに下っちゃうから(コレクションの状態を表す用語wミントは「キズなし、新品同様」みたいな状態でグッドは「中古ですけど良いです」ぐらい)働かせたいけど使用済みと未使用に大きな差が出ちゃう場合はつらそうですね。働いてるところ見たいのにね。


すっごいずれて、本の感想に乗っかって違う話をしてしまいましたが
とにかく変な文房具たちは眺めてるだけでも楽しいです。
誰かがこれらに、便利な機能をつけて、働くアイテムにして売っているんだよ。買う人と使う人がいるんだよ。変な文房具の魅力もそこだと思うのです。
ラベル:文房具 関連書籍
posted by 藤村阿智 at 11:57| Comment(0) | 文房具情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。