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2016年02月28日

万年筆用インク「京彩」「京の音」使ってみました

文具の中でも万年筆は敷居が高いといわれますが、
好きな人はとっても多い文房具です。
とくに文房具が好きじゃない人でも、万年筆は好きって言う人も多いと思いますよ。

かくいう私は文房具好きなほうですが、万年筆はサッパリ……
一本だけ持っている万年筆はいただきもので、もらってから10年近く経つのに、まだブルーブラックのカートリッジインキをひと箱使い切らないぐらいの頻度で使ってるという……
手紙には結構使っています。

インクといえば、私は万年筆に入れるものではなくて絵を描くための「カラーインク」を中学生ぐらいから使ってます。
一つ一つが高くて、沢山の色をそろえることができないので、茶色系の色を買って主線に使ったぐらいですが。

なので、いまもカラーインクは万年筆で使わずにつけペンで使ってます。

tagink_pensaku.jpg

そんな私ですが「京彩」(きょういろ)、「京の音」(きょうのおと)を使ってみました。
「京彩」は「伏見の朱塗」、「京の音」は「青鈍」を選びました。

tagink.jpg

京都をテーマにしたインクと言うことで、やはり京都らしい朱の色を使ってみたいと……
京都に住んでたんですけど、朱の色って街で使えないんですよね。看板やらも赤はダメなのはもちろんのこと、こんな朱色は飾れないというか、特別な京都の色なんですよ……


(写真、暗くてキレイに取れなかったので参考程度にしてください……本物はもっといい発色です……)

tagink_fushimi.jpg

鮮やかで、いい濃淡が出ますね〜。


つぎは京の音の「青鈍」(あおにび)、これは個人的にブルーブラックが好きなので選びました。



tagink_aonibi.jpg

もうほんと、描いてあるものに意味はないんですが……
京野菜のような(?)
彩度は低いけど、確かに青を感じる渋い色です。なんか年月がたってるような、だからこその「鈍」なのかな。


紙はマルマンのジウリスです。
万年筆向けの紙をいろいろもってると思ったけど、すぐに発掘できなかったので、手近にあったいい紙ということで。

tagink_pen.jpg

いろんなペン先で書いてみました。
つけペンで書くと、強弱がついてより味のある字になると思いますが、その分インクがたっぷり乗りすぎるので、渇きは遅いしにじんでしまうこともあります。裏抜けはほとんど出ます。やっぱり万年筆用インクは万年筆に入れて使うのがらくちんですね。
ただ、つけペンも
・サッと使える
・いろんな色に変更して使いたいときは超便利
・強弱をつけることで表現の幅が広がる
ということで、試してみてはいかが? (つけペンがもっと漫画描き以外にも使われたら嬉しい)

京都の文具店TAGオリジナルインク「京彩(きょういろ)」 万年筆・筆・ガラスペン等に
http://www.takedajimuki.co.jp/kyo-iro/

京の音 kyonooto / 文具店TAGオリジナル万年筆インク
http://www.takedajimuki.co.jp/kyonooto/

両方とも、企画・販売は京都の文房具店「TAG」です。
私は(だいぶ前にですが)こちらの本店で働いていたこともあって、今でもスタッフの皆さんと時々情報交換などしています。私が居たころは京都の本店と、二条店の二店だけだったのですが、現在は新しいお店を出店するだけでなく「京都らしい」商品の開発・販売もされているということで、いろいろがんばってるな〜と元スタッフとしては応援したい気持ちです。

和風のインクももちろんいろんなメーカーが出されていますが、京都という土地で、いままでインクでおなじみのメーカーさんではなく、京都草木染研究所というあたらしい視点からの商品と言うことで、いろんなインクをすでに使ってる人も、ちょっとこれも試してみる価値はあるのかも。


まだ発売されたばかりで、なかなか手にはいらなかったりするみたいですが、どうぞ文具店の新しい試みを応援してください。
posted by 藤村阿智 at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 文具話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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